キャラウェイシードとライムのショートブレッド
普段は買わないようなスパイスも、値引きがされているとつい手が伸びてしまう。この前はキャラウェイシードが安く売られていたので買いました。甘い香りとすっとした爽やかな香りがあり、ドイツで食べられるキャベツの酢漬け「ザウワークラウト」(🇩🇪 Sauerkraut)には欠かせないスパイスですが、ビスケットなどの焼き菓子などとも相性が良いです。今回はライムの香りをプラスしたショートブレッドを作りました。
ショートブレッド(shortbread)はスコットランドの伝統的なバタークッキーで、カロリーなんとかという形がよく似ている栄養食品もここから着想を得ています。shortとは「短い」という意味ではなく、ここでは「さっくりとした」という食感を表す形容詞です。「ショートケーキ」の「ショート」もこれと同様です(cf. 「ショートニング」「ショートネス」)。基本の材料である薄力粉、バター、砂糖を混ぜ合わせた生地をフィンガー(finger)と呼ばれる長方形の形状に切り分けていくのが一般的ですが、今回は食べやすいように少し短めの長方形にカットしました。ほろほろとした食感と、キャラウェイシードとライムの爽快な風味が楽しめるクッキーに仕上がりました。
手順
下準備
- 無塩バターは室温に戻すか電子レンジで200Wで1分加熱し、指で容易に押し潰せるくらいの柔らかさにしておく。
- ライムは皮を擂り下ろしておく。
生地を作る
- ボウルにバターを入れ、ホイッパーでふんわりとしたクリーム状になるまで練る。
- 粉糖を2回に分けて加え、白っぽくなるまで擦り混ぜる。
- 薄力粉、キャラウェイシード、ライムの皮、塩を加え、粉っぽさが無くなるまでスパチュラで押しつけるように混ぜる。
- 生地がぽろぽろとしたそぼろ状になったら、手で押さえつけながら圧力を掛けて生地を纏める。
- 生地をラップに包み、厚さ1.5cm弱の10cm四方に形作り、冷蔵庫で1時間以上休ませる。
焼成する
- 生地を2.5cmの幅に等分し、クッキングシートを敷いた天板に並べる。
- 生地の表面に竹串やフォークなどで窪みを付け、150℃に予熱したオーヴンで30分間焼く。
- 焼き上がりを確認し、ケーキクーラーなどの上に乗せて冷ます。
ポイント
- キャラウェイシードはパウダーの代わりにホールを使うと、食感も楽しめます。
- ライムの代わりにレモンや柚子などの柑橘を使っても良いです。
- 生地の材料となる薄力粉、バター、砂糖は、それぞれ4:2:1の割合で配合すると良いです。
- 普通のクッキー生地に比べて油脂が少なく、卵などの水分も無いため、生地が纏まりにくいです。手でしっかりと押さえつけて生地を纏め、長めの時間を取って休ませてください。